シャープ凋落の原因 韓国企業に利用された日本人の心理的弱点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

シャープが45歳―59歳の国内社員を対象に募集していた希望退職が3,234人になったと8月21日 ロイターが発表した。国内連結従業員2万4,000人の13%に相当するという。

シャープの株価も下落が止まらず、2007年には2,000円を超えていた株価が、現在170円を割り込んでいる。

シャープはかつては日本が誇るトップブランドの一つであったはずだ。

家電製品はほぼすべて国産製品を購入してきた我が家を見ても、Windows XPはシャープのメビウスだったし(まだ捨てていない)、エアコン、テレビ、除湿機、携帯電話、オーディオ製品など、現在もシャープ製品をあまた使っている。

うちがこんなに買っているのに、なぜシャープは凋落してしまったのか?

シャープ凋落の原因については、消費者ニーズの読み違え、製品開発力の低下、経営投資のミス、社風の問題などが指摘されているが、韓国企業サムスンに、日本人の心理的弱点を利用されてしまったことも原因のようだ。

 シャープ元副社長と韓国サムスンの関係

週刊東洋経済のオンライン版に、シャープ元副社長・佐々木正氏の談話が2012年08月01日の記事として掲載されている。詳細は同記事を読んでいただきたいが、概略以下のとおり。

佐々木元副社長は、1970年ごろに韓国サムスンの李健熙(現会長)の訪問を受けて親しくなった。

それ以降、李さんが頼りにしてこられるんです。半導体の開発にしても、「佐々木さん、辞めてこっちへ来ませんか。韓国籍にならんか」とまで言う(笑)。じゃあ、僕がシャープを説得するから、頭を下げて技術を教えてくださいと言ってくれ、と。数年間、4ビットマイコンの製造技術の提携をしました。

佐々木元副社長の驚くような発言が続く。

私個人は、「与えられるものどんどん与えて、感謝してくれればいい」と思っていた。少なくともシャープの味方にはなるだろうとね。ところが、李さんがトップを離れた時期に、サムスンがシャープを相手に特許訴訟を起こしたんです。

佐々木元副社長の「(サムスンが)少なくともシャープの味方にはなるだろう」という見通しには何の根拠もない。希望的憶測という類のものである。ビジネスの世界で指揮をとる経営者として考えが甘すぎたといえる。

さらに、自分を慕ってくるサムスンの李氏に対し、自らシャープを説得すると言い出したとは、相手の好意に対する返礼として技術を教えてしまったということで、サムスン側のド壺にはまってしまったわけである。

経営者という立場を考えると、佐々木副社長の責任は重いといえる。

日本人が意識すべき心理的弱点とは

ただ、相手の好意に対する返礼として、開示すべきでない情報を軽々と開示してしまうというのは、どうやら日本人によくある心理的弱点のようなのである。

例えば、太平洋戦争中、米軍の捕虜となった日本兵は、「日本軍の築城計画を図に描き、我が方の地図を修正し、日本軍の戦術的弱点を論じ、味方の陣地占領のため用いる戦術までも示唆」したという。 これは、米陸軍軍事情報部が1942-46年まで部内向けに毎月出していた戦訓広報誌 Intelligence Bulletin(『情報公報』)を元に書かれた、一ノ瀬俊也著『日本軍と日本兵 米軍報告書は語る』(講談社現代新書2014年1月発行)に記されており、詳細をこちらで知ることができる。

そして、日本兵捕虜たちがかくも協力的だった理由を、米軍は次のように理解していた。 捕まった日本兵は通常虐待された後で殺されると思っているが、「命が救われたと知ると、彼は好意を受けたと感じる。日本人は誰かの好意や贈り物を受けたら最低でも同等のお返しをしなければ顔(face)──自尊心、自信の同義語──がつぶれてしまう。捕虜たちにとって命という贈り物にお返しをする唯一の方法は、我々が彼に求めている物、特に情報を与えることであるようだ」。

捕虜になったとはいえ日本兵である以上、敵方に有利な情報をベラベラしゃべってしまうというのは、道義的にいって間違っている。

ところが、そのようなモラルよりも、
相手の「好意」に応えて、目の前の相手を喜ばせ、
目の前の相手への「借り」を返して自分の心理的負担をなくし、
自分が役に立つことを示して自分の自尊心を満足させたい、

気持ちの方が勝ってしまい、情報を与えてしまう。
そして米軍はそのような日本人心理を研究した上で利用したのである。

シャープの話に戻すと、佐々木元副社長も全く同じ心理的理由からサムスンに情報を与えたといえないだろうか?

あなたも上記のような心理に思い当たることはないだろうか?

これは、状況によっては相手につけ込まれかねない日本人の心理的弱点として、しっかりと意識しておくのがよさそうだ。

シャープがんばれ!

さて、我が家はシャープのエアコンのおかげて暑い夏でも快適、シャープの除湿器も働き者で毎日たくさんの湿気をとってくれている。(ちなみに、このエアコンは大理石のような美しいマーブル模様のデザインに一目惚れして購入したものだ。)

もしシャープのブランドがなくなってしまったら、本当に寂しい。

それに、立ち直って、これまで優良な製品を作ってきた社員たちの雇用を守ってほしい。

過去のことは仕方がない。教訓を学んで今後に生かせばよい。

シャープがんばれ!

そして、パナソニックも、東芝も、富士通も、三菱も、日立も、優良な家電製品を作ってきた、みんな日本のエース、日本の誇りなんだ。がんばってほしい。応援しているよ。

↓記事拡散よろしくお願いします。^^↓editor
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク

スポンサーリンク

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

QLOOKアクセス解析